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税理士事務所の転職はどこに注目すべき?選ぶポイントを解説

公開日:2023年8月10日
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税理士事務所の転職にあたって、どの事務所を選択するかは非常に重要です。選択を誤ってしまうと、その後の働き方に大きく悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。今回は、転職にあたって税理士事務所を探す際に、注目すべきポイントを解説します。

税理士事務所への転職事情

税理士の転職先候補

税理士や税理士を目指す人の転職先候補はいくつもあります。例えば、以下の選択肢から転職先を選択できるでしょう。

  • ● 税理士事務所
  • ● 税理士法人
  • ● 一般企業の会計部門
  • ● 金融機関
  • ● 各種コンサルティングファーム

これらの中でも、転職先の候補として多いものは「税理士事務所」です。日本中に大小問わず非常に多くの事務所があり、求人も数多く公開されています。税理士法人は規模が大きい反面、求人数が限られているため、税理士事務所が筆頭候補となるはずです。

税理士事務所の求人状況

厚生労働省が提供する「日本版O-NET」で「主な職業分類:税理士」と検索してみると、有効求人倍率が東京都で1.93倍、大阪府で3.07倍でした。この数値を鑑みると、税理士の求人は非常に多くあると考えられます。すべて税理士事務所とは限りませんが、多くの人材が求められる環境です。
また、2023年6月末時点での税理士法人の主たる事業所は4,884ヶ所と昨年同時期よりも増加しています。事業所の増加に伴い、多くの税理士が求められている状況だと判断が可能です。

転職で税理士事務所を選ぶポイント

事務所の規模

税理士事務所の規模に注目しておきましょう。転職先として、大規模な事務所を選ぶか小規模な事務所を選ぶかは重要なポイントです。規模によって、収入や福利厚生、働き方、また、出世できるかどうかや参画できるプロジェクトなど様々な場面で違いが生じます。どちらにもメリットやデメリットがあるため、必ず事前に確認し自分の希望する働き方を踏まえて選びましょう。

事務所の専門性

どの分野を専門に扱っているかがポイントです。例えば、相続を扱っている事務所もあれば、法人向けの節税を扱っている事務所もあります。自分の得意分野や伸ばしたい分野と、税理士事務所の専門分野が合致するかは重要です
なお、大規模な税理士事務所へ転職するならば、幅広い分野を扱っているでしょう。ただ、この場合でもどの分野に力を入れているのかは、事前に確認しておきたいポイントです。

勤務体系

在宅勤務やリモートワーク、時短制度など勤務体系が重要です。近年はライフワークバランスが重要視されているため、自分の働きやすい環境であるか評価してみましょう。
例えば、家族の都合で在宅勤務を選択したいならば、それに対応する事務所を選ばなければなりません。また、子育ての都合で時短勤務したい場合なども同様です。柔軟な働き方が選択できる時代であるため、こだわりがある時は重視して転職先を探しましょう。

給与

毎月支払われる給与の額や給与の仕組みが重要です。この点を確認せずに転職すると、後悔する原因となりかねません。金額だけではなく、勤務時間やみなし残業の有無など、細かく確認してから選ぶことがポイントです。
ただ、給与面だけで転職先を選ぶことはおすすめできません。複数の要素から総合的に判断することが重要です

今後のキャリア

転職してからのキャリアについても考えるべきです。例えば、出世できる環境であるのか再度転職が求められるかがありえます。特に自分自身がスキルを高め、より重要なポジションに就きたいと考えているならば、今後のキャリアは重要なポイントです。
なお、転職段階では明確なキャリアが決まっていない人もいるかもしれません。このような場合は、転職したい税理士事務所で、どのような仕事がしたいかや将来的に出世したいかを考えてみると良いでしょう。

代表者やスタッフの志向・人間性

代表者やスタッフの志向。人間性も重要なポイントです。特に、代表者の考え方が自分に適していないと、転職しても働きづらい環境になってしまうでしょう。税理士事務所の方針が、自分の考え方と大きく異なると、業務をこなす上で苦痛を感じる可能性があります。
志向や人間性は、実際に見たり会話したりしないと判断できない部分です。そのため、面接や面談の場で様子をうかがったり、職場見学をさせてもらったりしましょう。面接だけでは、情報を収集しきれない可能性が高いため、それ以外の場を設けてもらうことが理想的です。

転職を成功させるための税理士事務所の選び方

転職エージェントの活用

税理士事務所の選択に悩んだならば、転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントとは、自分のスキルと条件を伝えておくことで、適切な求人を紹介してくれるサービスです。自分で求人を探す必要がなく、受け身でも転職活動を進められます。
転職エージェントを利用する際は、事前に面談などを済ませなければいけない場合もあります。エージェントの担当者がヒアリングしてくれるため、細かな要望まで伝えておきます。上記で示した、税理士事務所を選ぶポイントを踏まえるようにしましょう。
転職エージェントを利用すれば自分自身で探すよりも効率的に求人を探すことができるでしょう。ポイントを踏まえて求人を紹介してくれるため、ミスマッチを大幅に減らせます

知人・先輩などからの紹介

税理士事務所に関係する友人や先輩などがいるならば、紹介してもらうという選択肢があります。信頼できる人からの紹介であれば、何も知らない税理士事務所に転職するよりも安心できるでしょう。紹介してもらうことで、転職活動に必要な時間も短縮できます。
ただ、知人や先輩から紹介してもらう場合は、税理士事務所を選ぶポイントは踏まえられないかもしれません。ポイントを完璧に満たす求人を紹介してもらえるケースは限られるでしょう。
また、紹介で転職した場合は、どうしても辞めづらい環境に陥ってしまいます。紹介してもらった手前、その気持ちを無下にはできないため、慎重に考えることが大切です。

求人サイトへの登録

自分自身で税理士事務所を選ぶ場合は、求人サイトへ登録しましょう。一般的な転職サイトや会計業界向けの求人サイトがあるため、これらに登録して求人を探します。
どのような求人サイトでも、検索や絞り込みが可能です。税理士事務所の探し方を踏まえて、ポイントを満たす求人を見つけましょう。

まとめ

転職にあたって、税理士事務所を選ぶポイントについて解説しました。いくつものポイントがあるため、それぞれについて、どのようなことに気をつけるべきであるのか理解しておきましょう。また、選ぶポイントの中でも、どれを重視するのか順位付けしておくことが大切です。
なお、転職を成功させるためには、ポイントを踏まえた求人と出会わなければなりません。これは自分だけでは実現が難しいことです。そのため、転職エージェントなどを利用して、効率よく求人を見つけることが求められます。

松崎ぶっち
立命館大学卒。
在学中に起業・独立などにあたり会計や各種監査などの法規制に対応するためのシステム導入ベンダーを設立。紆余曲折を経て多くのシステムを経験。
システム導入をされるお客様の起業活動を通じて得た経験、知見を活かし皆さんの気になるポイントを解説します。
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