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税理士で転職回数が多いとどうなる?転職時の扱いや許容される転職回数、転職成功の秘訣を解説

公開日:2022年11月15日
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税理士は転職する人が多い世界です。その一方で転職回数が多いと転職で不利になるのでは、と心配になる税理士の方もいるのではないでしょうか。今回は税理士で転職回数が多いと不利になる理由や転職の許容範囲を解説すると同時に、転職回数が多い税理士の転職を成功させるためのポイントについて解説します。

税理士はなぜ転職回数が多いと選考で不利なのか

「すぐに辞めてしまいそう」との印象を与えるから

現状、転職回数が多いと採用担当者に「すぐに辞めてしまいそう」との印象を与えやすくなります。とくに前職を短期間で退職している事実があると、なおさら「採用しても同じく辞めてしまうかもしれない」と思われかねません。採用担当者は人事のプロであるため、短期間で辞めそうなリスクのある人の採用を避けてしまいます。転職の背景は問わず、転職回数の多さだけで不利になりかねません。

「何かしら問題を抱えている」と思われてしまうから

転職回数が多いという事実は「何かしら問題を抱えているかもしれない」との印象を与えてしまいます。たとえば、「コミュニケーションが取れないかもしれない」「自分勝手で上司の指示を聞き入れないかもしれない」などです。プラスの理由で転職する人は多々いますが、職場でトラブルを起こしたなど、在籍しづらくなって転職する人も見受けられます。採用担当者がこのような印象を持つことがマイナスに働き、結果的に採用が見送られてしまいます。ただ、転職回数が増える理由は必ずしもマイナスの要素だけでもありません。後ほどご説明するように、理由がある転職だと説明できれば、転職回数が多くても不利になりにくくなるでしょう。

辞められた場合のリスクを回避したいから

採用担当者としては、辞められた場合のリスクを回避するために、採用を見送ることが考えられます。これは費用や時間などのコストを無駄にしないためのリスクヘッジといえるでしょう。転職で税理士を雇い入れるためには、求人の公開からエントリーの確認、面接の実施など多くのコストが生じます。ただ、これだけコストをかけても、良い人材を確保して自社に貢献してくれるのならば、長い目で見ると大きな問題にはなりません。しかし、転職回数が多い税理士には「会社に貢献する前に辞めてしまうかもしれない」との不安が常につきまといます。採用担当者はこのような不安を感じる以上、リスクを回避するために「最初から雇わない」との選択を取るかもしれません。

税理士の転職回数は年齢によって許容範囲が異なる

20代

20代は税理士として活躍しだして間もないため、2回から3回の転職で多いと感じられる傾向にあります。25歳で税理士登録したと仮定すると、数年の間に複数回、転職している計算となるため多いと感じることも無理はないでしょう。逆に1回の転職であれば、20代でも問題視されないということです。士業以外では1回の転職でも多いと感じられる可能性があるため、それと比較すると寛容な数字であるとも考えられます。

30代

30代は税理士としてある程度活躍していることもあり、3回程度の転職で多いと感じられる傾向にあります。スキルアップのために転職するケースも多いため、数回ならば転職していても問題視されないでしょう。ただ、ご説明しているとおり「転職している理由」は常に確認される可能性があります。スキルアップやキャリアアップなどの理由を伴わずに転職を繰り返しているならば、転職回数の多さについて面接などで問われるかもしれません。

40代以降

40代以降はライフワークバランスや自分なりの働き方を求めるため、転職回数が4回から5回程度までは許容される傾向にあります。人によって仕事に求めることが異なるため、転職して自分に適した職場を探していても不思議ではないためです。とくに、税理士事務所や税理士法人によっては多忙であるため、見直しのために転職することは考えられます。ただ、40代以降についても他の年代と同様に、「なぜ転職したか」を重視すると考えましょう。理由なく転職を続けて40代になっているならば、転職回数を問わず問題視されると考えられます。

転職回数が多い税理士が転職を成功させる4つのポイント

戦略的な転職であるとアピールする

上記で触れたようなネガティブな転職ではなく、戦略的な転職であることをアピールしましょう。ポジティブな転職活動を続けていることを証明できれば、採用担当者に良い印象を与えやすくなります。たとえば「自分の得意分野を活かすために、専門分野を扱う税理士法人へ転職した」などの理由は戦略的であるとの印象を与えるでしょう。転職する理由どおりにスキルアップできていれば、採用担当者の印象はよくなるはずです。ただ、「踏み台にしていつか転職するだろう」と思わせないように注意が必要です。

求人が多い時期を狙う

なるべく求人の多い時期を選択すると、転職回数の多さが不利にならない可能性があります。求人数の多い時期は多くの税理士事務所や税理士法人などが税理士を求めているため、転職しやすい環境です。また、求人数が多い状況で転職活動をすれば、自分に適した求人に出会いやすくなります。たとえば「相続税を取り扱いたい」「年収50万円アップを目指したい」などの希望があれば、これを満たした求人が見つかるはずです。

自分の強みを整理する

転職前に自分の強みを整理しておきましょう。自分の強みは転職にあたっての武器になるため、整理して説明できる状態が理想的です。複数の強みがあると、面接などでアピールしやすくなります。強みを整理する際は、自分のこれまでの経験を客観的に見つめ、できる限り具体的に表現できるように心がけるべきです。自分のアピールポイントとなるため、時間をかけてでも整理しましょう。また、強みを整理しておくことで、求人とのミスマッチを防げるようにもなります。

今後のキャリアプランを明確にする

転職するにあたって今後のキャリアプランを明確にしておきましょう。たとえば、「3年後には相続税の専門家としてクライアントの相談受け付けからサポートまでを担う」などです。具体的なキャリアプランで採用担当者にアピールすることが重要です。このようなキャリアプランがあれば、採用担当者は「自社が求めている人材か」「やる気のある人材か」などを判断しやすくなります。キャリアプランが明確であり、それが採用方針に合致すれば採用にプラスの効果を与え、転職回数が多くとも転職可能です。

税理士のような士業は流動的な業界であるため、転職回数の多さがそのまま転職に悪影響を与えるとは限りません。ただ、年齢に対して回数が多いと、採用担当者から問われる可能性があるため、理由については説明できるようにしておきましょう。

まとめ

税理士の転職回数と転職のしやすさについてご説明しました。転職回数が多いと何かしら指摘されてしまう可能性はありますが、背景をポジティブに伝えるようにすれば大きな影響は出ないでしょう。ただ、転職回数は採用担当者が確認するポイントではあります。比較的回数が多いと認識しているならば、その点を指摘されると考え、その時の受け答えを用意しておきましょう。

人材スカウト編集部
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