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トップ会計人インタビュー

税理士法人優和 東京本部(東京都)

渡 辺 俊 之

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通常の税務会計のほか、公益法人、相続、医療法人サポートなどを手掛ける
― 先生は、公認会計士の資格をお持ちですね。

渡辺先生(以下、先生)  優秀なゼミ生の大学の仲間に比べて成績も芳しくなく、「いい会社」にふられてしまったので、一念発起して会計士の資格を取ったのです(笑)。実は、私の持つ資格は公認会計士、税理士の2つですが、それらに加えて、地方公共団体の包括外部監査人、大手一部上場企業の社外監査役という、合わせて“4つの顔”を持っていました。

会計士は大手企業の内側を覗くことができる、社外監査役は企業のガバナンスというものを肌で感じることができる、行政監査では“お役所仕事”をやはり目の当たりにすることが可能――とそれぞれ面白さがあるのですけど、税理士のやりがいは、なんと言っても企業経営者と直に会って仕事をするところですね。いろんな悩みも聞きながら、身近な相談相手として関与することができるわけです。中小企業の社長と「苦楽をともにする感覚」は、大手を相手にする会計監査を経験していたからこそ、より強く印象づけられたのかもしれません。

渡辺先生1

― 事務所の概要を教えてください。

先生  「優和」は、税理士法人制度のスタートから2年後の2004年に、東京、京都、茨城、埼玉の伝統ある4つの会計事務所が統合して設立されました。東京のルーツは、1975年につくった私の個人事務所で、ずっと培ってきたノウハウをベースに、通常の法人の税務会計業務はもとより、事業承継対策や相続対策、医療法人や公益法人のサポートなどに携わっています。本部の事務所は東京・港区にあり、現在、法人全体では100名弱となっています。

顧客と深く関わり、幅広い分野の業務を経験できる

― 社員の方は、みなさんどんな働き方をしているのですか?

先生  東京本部のお客さまのおよそ7割は、経理処理を自計化しています。我々からすれば、会社の領収書を預かって伝票を起こして入力するといった作業が、ほとんどないわけです。そのぶん、お客さまの悩みなどをじっくり聞いて、経営の改善のサポートをするといった、より前向きで生産的な仕事に、時間やエネルギーを振り向けることができています。

この自計化には、お客さまと“一気通貫”でお付き合いすることができる、というメリットもあるんですよ。決算を組む前までをパートさんがこなし、そこから先の面倒を担当者がみる、といった分業制を取っている事務所も多いと思うのですが、当事務所では基本的に記帳や入力業務がないので、1人が1社のすべてをサポートできるのです。

必然的に、業務の幅も広がります。例えば、以前は、ある程度専門知識の必要な相続については、カバーするメンバーを固定していました。しかし現在は、事業承継なども含めて、「自分の担当するお客さまやその関係者に発生した案件は、自分で取り組む」ことにしています。今は優れたソフトもありますから、それらを活用すれば、相続の経験は浅くても、流れをつかむことはできます。もちろん、高度なノウハウを必要とする部分などについては、私も含めて経験豊富なメンバーがフォローしますから、いっしょに仕事をする中で、専門性を高めることができるわけです。

―  先生が求める人材について、教えてください。

先生  こういう仕事ですから、責任感が強いこと。同時に、協調性、コミュニケーション能力の高い人が欲しいですね。コミュニケーション能力は、対お客さまはもちろん、事務所の仲間や上司との円滑な人間関係を築くという点でも大事です。キャリア的には、基本的にこの業界が未経験の方でもOKですが、日商簿記2級程度の知識はあるのが理想です。

私自身、いつも「社員といっしょに考える」スタンスで仕事をしていますが、分からないことがあれば、ベテランに何でも聞ける雰囲気の職場です。「お客さまの役に立つ仕事を通じて、自らを成長させたい」という気持ちを持つ人ならば、それが実現できる事務所だと思います。

渡辺先生2
(掲載日:2018年05月22日)
● プロフィール ●
渡辺俊之(わたなべ・としゆき)
税理士法人優和・東京本部 代表社員 公認会計士 税理士
埼玉県行田市出身/いて座/AB型
趣味:沖縄唄三線 和三味線
座右の銘:未見の我
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