税理士法人OKJ（東京都）
大 久 保 隆 正
大久保先生（以下、先生） とにかく独立して仕事がしたかったんですね。そういうつもりで学生時代に税理士の資格を取り、いくつかの事務所を経験した後、1995年に個人事務所を設立しました。メンバーは自分1人だけ、お客さまもゼロからのスタートでしたが、大きな事務所にしようというよりは、楽しく仕事ができたらいいな、という思いが強かったんですよ。
― 先生にとって、「楽しい仕事」とは、どのようなものなのでしょう？
先生 個人でも法人でも、利益が出たら税金が発生します。その計算は、基本的には誰がやっても同じなんですね。もちろん会計事務所である以上、それを完璧にこなすのは当然のことなのですが、むしろそこに至るプロセスの部分に関わるのが面白いと思うのです。
お客さまからは、「なぜか業務が滞ってしまう」「新しいことをやりたいが、どうしていいかわからない」といった、いろんな相談が寄せられます。それらに対して、親身になって向き合い、解決策を探していく。「誰に頼んでもダメだったことが、ＯＫＪのアドバイスでできるようになった」と言われる仕事には、大きなやりがいを感じます。
― そういう仕事のし方が、事務所の特色になっているわけですね。現在の概要を教えてください。
先生
2012年末に税理士法人化し、今は社員18名の体制となっています。男女比は2：1で、平均年齢は30代後半。お客さまは大半が法人で、業種はさまざまですね。一般事業会社のほか、医療法人、公益法人、ＮＰＯ法人、国際税務などのサポートにも実績を持っているんですよ。会計事務所の中には、業種などを絞り込んで専門化を図るところも多いと思いますが、当社はあえてそれをしません。いろんな業種の社長さまとお付き合いして、業界ならではの悩みに答えていく。それも「楽しい仕事」につながると感じるのです。
また、法人のお客さまが多いのも当社の特徴です。2月～3月の確定申告時期に業務が偏ることなく、働けます。ちなみに今年の確定申告は、締め切り5日前には終わっていました。
さらに付け加えれば、事務所は、ＪＲのほか東京メトロ、都営地下鉄が乗り入れる市ヶ谷駅から徒歩1分という立地です。移動に時間が取られることなく、業務に取り組めます。
― 社内は、グループ分けがされているのですか？
先生 いいえ。全体を見るベテランのマネジャーが2名いて、基本的に彼らと担当者が組んでそれぞれのお客さまをフォローするという、フラットな組織になっています。私も含めて組織の壁のようなものはなく（笑）、わからないことがあったら、誰でも気軽に質問できる雰囲気の事務所なんですよ。
当社は、5年ほど前から、フレックスタイム制を採用していますから、その日の予定などに合わせて、効率よく働くことが可能です。資格取得を目指して勉強している人もいますが、そういう時間も確保しやすいでしょう。
― 研修など、個々のレベルアップの体制はどうなっていますか？
先生 社内では、月に1回、全体で集まって情報交換などのミーティングを兼ねた研修を行っています。社外のセミナーなどにも必要に応じて出てもらいますが、やはり大事なのは現場ですね。「徹底的にお客さまの相談に乗る」という当社の仕事をマスターしてもらうまで、マネジャーや先輩が同行し、細かく面倒をみるというイメージです。しっかり仕事をしたい方にはおススメな環境だと自負しております。
ちなみに、今話した月1のミーティングには、私は顔を出しません。「代表」が何か言えば、どうしてもそちらになびいてしまうでしょう。そうではなくて、自分の頭で考え、判断し、行動することが大事。押し付けではない「自由な発想」がなかったら、お客さまの多様なニーズに耳を傾けることは難しいと思うのです。当社の社員は、みんなそういう「癖」を身につけています。この環境の中で頑張れば、周囲にも引っ張られて、大いに成長できると思いますよ。
― 欲しい人材について教えてください。
先生 やはり、常に前向きな人ですね。”特殊法人を経験したい””国際税務を経験したい“など、あなたのやりたい業務をぜひ面接時に伝えてください。 もちろん個々の力量にあわせて業務をお願いしますが、できる限り希望を叶えたいと思っています。ステップアップしたい方、お待ちしております。
大久保隆正（おおくぼ・たかまさ）
埼玉県朝霞市出身／いて座／Ａ型
趣味：障害馬術
座右の銘：自由な発想
