明治通り税理士法人(東京都)
阿 部 海 輔
阿部先生(以下、先生) 2007年です。私は27歳の時に公認会計士試験に合格して、地元札幌の監査法人に就職しました。 その後、その法人の東京事務所に転籍したのですが、そこは会計監査ではなくIPO支援の専門部隊だったんですよ。 その部署で株式上場を目指す若い企業の経営者と直接やりとりする中で、コンサルタントという仕事に興味がわき、独立したのです。
当初、個人事業の会計事務所を設立し、コンサルの仕事を受けるとともに、かつて在籍したのとは別の監査法人(「監査法人ハイビスカス」)の代表社員として、引き続き監査の仕事にも従事していました。 そんな“2足の草鞋”でやっているうちに、今度は税務を強化する必要性を認識するようになりました。 中小企業の経営者の相談に乗っていると、必ずその話になりますから。そうした経緯でできたのが、当法人なのです。
そういう出自を反映して、監査法人ハイビスカスとは提携関係というより、一心同体で仕事をしています。事務所も同じ部屋に机を並べているんですよ。必要に応じて両社が連携して、お客様に対して総合的な会計・税務、あるいは各種コンサルティングサービスを提供するわけです。
先生 税理士法人、会計事務所といった枠にとらわれず、お客様の事業が成功するように、経営者に寄り添い問題解決をしていく、というのがコンセプトですから、当然そうなります。 裏を返せば、当法人に入ればそうした幅広い仕事ができる、ということです。
先生 実際、当法人のメンバーの仕事は、一般的な会計事務所の業務の枠に留まりません。例えばM&Aに絡むデューデリジェンスとか株価算定、あるいは事業再編のような少し高度なテーマを手掛けることもありますよ。

― そうした仕事は、「やりたい」と手を挙げれば、自由に取り組ませてもらえるのでしょうか?
先生
基本的に「ダメだ」とは言いません。むしろどんどん手を挙げてもらいたい、というのが私の考えなのです。仕事の「自由度」は比較的高いのではないでしょうか。
まあ、そんなに「難しい」ことではなくても、お客様が困っている課題には税務に関連しないものも含めてできうる限り対応し、解決策をお示しする。
この仕事はやっぱり“人”で、当法人には問題解決に向けたコンサル力の備わった人材が揃っている、と自負しています。
― 事務所の課題、今後の目標は?
先生 現在、税理士法人は職員5名の陣容なのですが、もう少し規模を大きくしないと業務の拡大は難しいし、監査法人などとのシナジー効果も、今以上は望めないでしょう。 当面、2年後に人員を倍にしたいと考えています。
― 積極的に人を取りたいということですね。どんな人材を求めますか?
先生
やはり、単に事務処理を完璧にこなせば事足りるわけではなく、自ら成長意欲があって、常に顧客のために前向きな提案をしようというマインドを持てる方がいいですね。
資格や知識はあるに越したことはありませんけど、それよりもやる気と好奇心が大事だと思うんですよ。
別の仕事をしていたけれど、ぜひこの分野で頑張ってみたいというタイプの人ならば、業界未経験でも問題なしです。

― 最後になりましたが、普段の事務所の雰囲気はどんな感じなのですか?
先生 ひとことで言えば、和気あいあい。私もまだ42歳ですから、大御所がでんと座って目を光らせる、というような感じはまったくありません。 監査法人のメンバーなども含めて、よく飲みに行ったりもします。 事務所は東京の渋谷と恵比寿のちょうど中間にありますから、気軽な居酒屋からおしゃれな店まで、交流を深めるにも格好のロケーションなんですよ(笑)。
阿部海輔(あべ・かいすけ)
明治通り税理士法人 代表社員 税理士・公認会計士。
北海道出身 / おうし座 / A型
趣味 : サーフィン、キャンプ
座右の銘 : let's enjoy!