会計専門求人サイト「人材スカウト」
トップ会計人インタビュー

イノベンス税理士法人(東京都)

岩 村 浩 秀

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
お金をいただきながら、感謝される仕事
―  先生は、公認会計士の資格をお持ちです。

岩村先生(以下、先生)  父親も会計士だったのですが、実は若い頃にはまったくその気はなくて、大学は、好きだった航空宇宙の学科に進んだんですよ。就職したのも宇宙開発関連のIT企業で、そこで海上自衛隊の護衛艦のデータシステムに関わるソフトウエアを作っていました。その後、外資系企業もいいなと思って富士ゼロックスに転職し、コピー機などの構造解析をやりました。ただ、そのうちに、そもそも自分はサラリーマンには向いていない、ということに気づきまして(笑)、一念発起して会計士の資格を取ったのです。そこから3年半ほどアーサー・アンダーセンという外資系の監査法人で仕事をした後、実家の事務所に入りました。

以上が、なぜこの仕事をしているかのざっくりした経緯です。会計士時代から数えると、この世界でのキャリアは25年になります。

岩村先生1

―  いろいろな前職を経験されていますが、この仕事の魅力は何ですか?

先生  ひとことで言えば、「人との関わりが面白い」と感じて、ここまできました。毎日毎日、出会うお客さんによっても、やることが違うわけです。次々に新しい課題が出てくるから、興味が尽きないんですね。 それに、人から感謝されて、なおかつお金をもらえる仕事って、そうはないでしょう。普通は、ものやサービスを提供して、その対価を受け取った側が「ありがとう」と言うわけで。ある意味、こんなに恵まれた商売はないと思うんですよ。

ただ、そのためには、お客さまにそう思っていただけるだけの価値を提供しなくてはなりません。常にそのニーズは何かを考え、実行する必要があるのです。そういう高い使命感を持って働けるところも、他の仕事にはなかなかないやりがいだと感じます。

仕事は総合的に。採用の間口も広い事務所

―  事務所の概要を教えてください。

先生 東京・中野区のほか横浜に事務所があります。現在、総勢22名の体制で、横浜には4名が在籍しています。クライアントは、法人が約200社、個人は160人ほどですね。何かの分野に特化するというのではなく、メーカー、小売り、運送業、医療関係など幅広い業種のお客さまがいます。税務面でも、個人の所得税、資産税、相続税にも、法人税にも対応します。例えば、法人を経営している社長さんには、当然資産税絡みの案件が生じるわけですし、事業承継も考えていかなくてはなりません。そうした様々なニーズに沿いながら、お客さまを総合的にサポートさせていただくというのが、事務所の基本的なスタンスです。

―  入所したら、そういういろいろな業務を経験できるということですね。

先生 そうですね。メンバーの成長という面では、積極的に資格取得を目指して欲しいというのも、私の考えなんですよ。 現在、5名の税理士がいますが、それ以外も税務に関わっているメンバーは、全員が税理士試験に挑戦中です。 ですから、専門学校への通学も含めて「学べる環境」は十分だと思います。

自分自身、いろんな職種を経験してきて思うのですが、この仕事で最も大事なのは、コミュニケーション能力と、「これをやりたい」というモチベーションです。ですから、そういう資質、気持ちを持つ人が欲しいですね。とはいえ、採用の間口自体は広い事務所だと思っています。一例を挙げれば、子育てが一段落された女性で優秀な方がいたら積極的に採りたい、という発想なんですよ。経験の有無も、基本的に問いません。

―  事務所の今後の目標を教えてください。

岩村先生2

先生 目標というより課題になるのかもしれませんけど、今、事務所の組織のあり方について検討を進めているところです。かつては、あるお客さまの記帳代行から税務申告までを、特定の人がすべてこなす“縦割り”で仕事をしていたわけですが、効率性を追求して業務ごとに担当を分けたんですね。ただ、近未来には、記帳代行の部分はAIの活用で大幅に簡素化される可能性が大きい。それを見越して、再び“縦割り”に戻すのが、担当者のスキルアップという面でも正解かもしれません。

そうしたことも含め、当事務所は常に成長期にあります。その環境で頑張ってみたいという意欲を持った方を、お待ちしています。

(掲載日:2018年5月8日)
● プロフィール ●
岩村浩秀(いわむら・ひろひで)
イノベンス税理士法人 代表社員 税理士・公認会計士
東京都中野区出身/おうし座/O型
趣味:ロードバイク
座右の銘:旧海軍兵学校の「五省」
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア